レポート公開|11/30(日) 関西ダンマサークル「読書会」(瞑想経典編「瞑想による覚りへの道」1回目)※ハイブリッド型

11/30(日)関西ダンマサークル読書会の報告です。テキストは「瞑想による覚りへの道」です。長文ですが、ご興味ありましたら読んでみてください。

▼2025年 11/30(日)関西ダンマサークル「読書会」
・参加者21人
・最初に皆で「慈悲の瞑想」を行いました。

テキスト本
「瞑想経典編」ヴィパッサナー実践のための5つの経典 ※電子書籍の販売あり
今回の読書会のテキストは「II 瞑想による覚りへの道 Gelaññasuttaṃ」です。

あわせて読みたい
瞑想経典編:ヴィパッサナー実践のための5つの経典 | 出版 | サンガ新社 最初期の仏教経典から「ヴィパッサナー瞑想」の核心を理解するブッダの瞑想実践は脳の開発プログラム

・この経典はお釈迦様があるお坊さんの病気見舞いに行く話です。
・病気のお坊さんへ言葉をかけ、励ます内容です。
・しかし、世間一般のような虚しい励ましではありません。
・お釈迦様の励ましは、どんな内容か?
・出典:相応部経典 六処篇 受相応 有偈品 第七「gelañña sutta(疾病経)」
https://komyojikyozo.web.fc2.com/snsav/sn36/sn36c07.htm

・時間の過ごし方
・お釈迦様は「比丘たちはサティとサンパジャーナがあって時間を過ごすべきです」という忠告をします。
・まず、時間という概念の理解です。
・時間というものはありません。
・現象の変化を時間と呼んでいる
・自分があって、時間が過ぎていくわけではない
・時間とは頭の中にある概念であり、「私がいる」という前提があり、これは大きな誤解

・正念と正知
・心とは「知る機能」
・心は常に何かを知るが、それはほとんどが「誤知(主観=捏造)」である
・常に知とは、正知ではなく誤知となる
・正知とは、痛み(身体への情報)に対して「痛み」と知ること
・誤知とは、痛みに対して「痛い(嫌だ)」と知ること

・正知とは、音(耳への情報)に対して「音」と知ること
・誤知とは、音に対して「カラスの声」と知ること

・正知とは、味(舌への情報)に対して「味」と知ること
・誤知とは、味に対して「美味しい」と知ること

・俗世間では、知る機能に正念(気づき)はなく、誤知(主観)で生き執着を増やす
・実況中継を実践し正念を育てると、正知に近づき執着を減らす
・瞑想実践では主観(思考・妄想・判断・評価)が割り込むとストップする、苦しくなる
・瞑想実践では、ただ今の現象を気づき実況中継するだけ
・瞑想実践が難しいと思うのは、気づきが上手くできていないので主観が割り込むため

・随観=気づき(正念)の実践
・現象の変化は、常に起きている
・地水火風が変化する速度は一定(凄まじく早い)
・すべての物事は一回限りで変わっていく
・二度と元に戻らず、絶えず消え去っていく
・随観とは、それを追っていくこと、変化と一緒にいること、今現在に気づくこと

・気づくもの、観察する対象は、身受心法の四つ(四念受)だけ。
・①身体の動きの感覚を観察する(身随観)
・感覚の変化
・身体の動きは究極的に、膨らみと縮みの二種類
・絶え間なく変化する身体の動き、その動きの感覚を必死に追いかけていく
・観察するためには集中力が必要、妄想している暇はない
・随観=瞬間的に起こる変化を追って観察する

・気づきの実践をすると結果がある
・煩悩(貪瞋癡)が炙られる=煩悩が抑えられて現れないようになる
・煩悩というのは、様々な感情
・「美しい」「キレイ」「楽しい」「嬉しい」「悲しい」「つらい」「さびしい」などなど
・煩悩や感情は外の世界にあるのではない
・身体である感覚器官に触れる情報を捏造(誤知)して生み出す
・喜怒哀楽の世界は捏造の結果=これが普通の認識
・心は認識したくて、感動したくて、妄想したくて、汚れたくてウズウズしている
・そんな暴れる心を実況中継で必死に観察することで、煩悩が炙られる

・正念と正知により貪欲と憂いが抑えられえる
・気づきの実践により、異常な欲と憂い悲しみ(異常な怒り)が制御される
・「異常」とは、妄想的で、現実的ではない、普通じゃない、という意味
・身体の動きの感覚を観察することで、煩悩や抑えられ、同時に異常な欲と憂い悲しみが機能しなくなる
・正念と正知がある心は、一時的に正常な状態になり健康となる

以上、ここまでです。

文章:MA

あわせて読みたい
関西ダンマサークル 関西ダンマサークルは2種類があります。 ①みんなでダンマ・ディスカッション最近の話題や仏教テーマをもとに皆さんで気軽に話し合います。 ②読書会仏教の教義を学び、日...

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

  • 52,162
  • 24,354

コメント

コメントする

目次