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レポート公開|2025年2月22日(土)関西ダンマサークル「読書会」※ハイブリッド型

2/22(土)関西ダンマサークル「読書会」のレポートをお送りします。個人の要約と感想です。参考になれば幸いです。今回は15名が参加されました。

▼ 2025/2/22(土) 関西ダンマサークル「読書会」レポート
・接続確認
・慈悲の瞑想
・読書会
今回のテキスト「沙門果経」仏道を歩む人は瞬時に幸福になる(サンガ新社、4,290円)ページ 252~286
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4910770917/jtheravada-22/
・話し合い
・廻向の文

・内容は禅定について(修行で達する特別な集中力)
・禅定とは、認識機能を使った訓練により現れる精神状態
・心とは「知る」働き
・心は次々に知り続ける
・知る内容(対象)を意図的に一つに絞る
・同じ内容を認識し続けることで、認識機能が安定する(極度なリラックス状態)、パワフルになる
・認識機能が安定すると、一時的に煩悩(貪瞋癡)が生まれない(休止)状態となる
・言い換えると、一時的に心が清らかになる
・認識機能が安定すると、智慧が現れやすくなる
・智慧で煩悩に終止符が打たれる
・禅定を得るためには、かなり時間がかかる
・禅定という精神状態に執着してしまい、智慧の障害になる危険性もある
・禅定という安定した精神状態は、人間などの欲界ではなく次元の異なる色界の精神状態である

・第一禅定(初禅)
・心という認識機能を安定させるために、認識する対象と最初に言葉を使う
・認識をひとつに留めるためには言葉を使う必要ある
・尋と伺で、言葉と思考(考えること)です。
・たとえば「生きとし生けるものが幸せでありますように」というフレーズを念じ続けること、それ以外に何も考えないこと
・言葉と思考を使い認識が安定してくると、最初に強烈な「喜び」が湧き溢れてくる、喜びで一色になってしまう
・最初のステップであるこの喜悦の感覚が強烈なので、神秘体験と勘違いしてしまうことが多々ある
・これは修行の世界、宗教の体験でよく見られること
・第一禅定という精神状態では、言葉があり、思考があり、喜びがあり、楽がある

・第二禅定
・前より更に認識機能が安定した状態
・第二禅では、言葉と思考が静まり消える
・言葉と思考も不安定要素である
・一つに絞った対象を純粋に認識する
・第二禅定という精神状態では、言葉が消え、思考が消え、喜びがあり、楽がある

・第三禅定
・前より更に認識絹が安定した状態
・第三禅では、言葉と思考は消えたままで、喜びも静まり消えてしまう
・喜びという感覚もまた不安定要素である
・純粋な楽がある
・第三禅定という精神状態では、言葉が消え、思考が消え、喜びが消え、楽がある

・第四禅定
・前より更に認識絹が安定した状態
・第四禅では、言葉と思考は消えたままで、喜びも消えたままで、楽も静まり消え、捨(不苦不楽)の状態になる
・楽という感覚もまた不安定要素である
・認識が本当の安定をし、ニュートラルな状態となる
・純粋な不苦不楽(捨)
・第四禅定という精神状態では、言葉が消え、思考が消え、喜びが消え、楽も消え、不苦不楽の状態になる

・とりあえず、沙門果経で出てくる禅定については以上です。
・こんな精神分析があるのかと驚きます。
・第四禅定の次に、更なる精神状態もあるようです。無色界禅定
・精神状態が不苦不楽でニュートラルになると、次に認識する対象が変わります。
・無色界禅定では物質的な対象ではく、認識自体が認識対象となります。
・よくわかりませんが、認識機能の基本構成を知るのかと思います。
・これは物質に関係ないということで、すでに常識的な認識ではないようです。
・無色界の禅定は、認識対象が決まっています
・お釈迦様の心について知り尽くしたということは、とんでもない分析だなと思います。

以上です。
最初に言葉を使う必要があるということは、なるほどなと思いました。
何か感想やご意見があれば、ご返信ください。よろしくお願いいたします。

▼色界
①第一禅定/初禅(Paṭhama jhāna)|有尋有伺、離生喜楽
②第二禅定(Dutiya jhāna)|無尋無伺、定生喜楽
③第三禅定(Tatiya jhāna)|無尋無伺、離喜妙楽
④第四禅定(catuttha jhāna)|無尋無伺、不苦不楽

▼無色界
⑤空無辺処定(Ākāsānañcāyatana)
⑥識無辺処定(Viññāṇañcāyatana)
⑦無所有処定(Ākiñcaññāyatana)
⑧非想非非想処定(Nevasaññānāsaññāyatana)

※参考として仏教が推薦する禅定を得るための40種類の認識対象
※訓練には指導者のアドバイスが必要
●四十業処(kammaṭṭhān)
十遍
地、水、火、風、青、黄、赤、白、光明、虚空

十不浄
膨張、青瘀、膿爛、断壊、食残、散乱、斬斫離散、血塗、蟲聚、骸骨

十随念
仏、法、僧、戒、施、天、死、身至、入出息、寂止(涅槃)

四無量心
慈、悲、喜、捨

四無色界
空無辺処、識無辺処、無所有処、非想非非想処

その他
食厭想 、四界分別(地・水・火・風)
以上

●参考テキスト
「仏教的に正しい禅定の作り方」①~③藤本晃
https://j-theravada.com/world/study/pali-sutta3-1/

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