先日行われました関西ダンマサークル「読書会」三回目のレポートです。よければ読んでみてください。たくさんの方にご参加していただき、誠にありがとうございました。精舎に集まった方々とzoom参加の方々、進行が上手くできず聞く・待つ時間が長くなってしまったかもしれません。申し訳ないです。またテキスト内容も難しく、今後の課題と受け止めています。
「聖なる八正道」の内容は相当難しいですが、修行の目指す方向性などが理解できるのではないかと思っています。経典に書かれている精神状態に、心がそんな簡単に成長するわけではないということは承知の上ですが、実況中継・自己観察・ヴィパッサナーの実践をすることで、心が落ち着いていく、現象にとらわれない、離れられる状態というのは、衝動が静まっていく結果だと理解できると思います。長文になりますが、修行の参考になれば幸いです。
●読書会テキスト
初期仏教経典解説シリーズⅡ「瞑想経典編」ページ75~97
https://samgha-shinsha.jp/publishing/ebooks/meisoukyoutenhen/
▼2025年 8/24(日)関西ダンマサークル「読書会」レポート
・参加者23人 ※zoom参加、途中退室あり
・最初に皆で「慈悲の瞑想」を行いました。
・瞑想経典編「八正道大全」3回目
・今回はチャプター⑦から⑩まで読みました
・中部経典 第117「大四十経」の解説
・邪語と正語
・邪語は四項目
➊妄語:嘘をつくこと
➋両舌/離間語/噂:二枚舌、仲間割れさせる言葉、陰口、噂話
➌悪口/粗悪語(麁悪語):荒々しい言葉、他人を苦しめ、不機嫌にさせる言葉
❹綺語:無駄話、無意味で無益な言葉
・正語は邪語の反対となる
・嘘をつかない、陰口や噂話をしない、荒々しい言葉を使わない、無駄話をやめる
・正語については、とてもわかりやすいです
・「聖なる正語」とはどんなものか
・四の語悪行の遠離、別離、隔離、離れがあること
・「喋って楽しみたい」という意欲がなくなること
・実況中継が上手くいくと、喋りたいという衝動が消えていく
・相手とコミュニケーションを取りたいなど意欲が消える
・心自体が沈黙状態となる
・喋りたいという衝動がない状態が、本当の沈黙となる
・ただ言葉を発しないだけが沈黙ではない
・寡黙で言葉数が少なくても、頭の中でブツブツと言葉が回転しているのは沈黙ではない
・しかし、覚った人も必要に応じて喋る
・聖なる正語も、先頭に正見があり、正精進と正念によって成り立つ
・邪業と正業について
・行為についての内容
・間違った行為と正しい行為
・邪業とは、➊殺生すること、➋盗むこと、➌邪淫すること
・正業とは、殺生しない、盗まない、邪な行為をしない
・行為は、ひとつひとつの行為単位で見る必要がある
・例:人を救うために、食べ物を盗んで助けてあげる
・食べ物を盗んだことは悪行為、人を助けたことは善行為
・行為は一行為単位で動いている
・厳密には行為は灰色ではない
・正業を実践する人は、気持ちや感情を制御する
・それが精神的な力になる
・「聖なる正業」とは、どんなものなのか
・三の身悪行の遠離、別離、隔離、離れがあること
・身体で「何かしたい」という意欲がなくなること
・「行為したい」という衝動が消えていくこと
・行為をしたいという衝動があれば、不注意で悪行為になる可能性がある
・しかし、行為に対する衝動が消えていれば安全
・身体の沈黙
・覚った人も、肉体の維持管理をする
・覚った人も、慈しみに基づいて行為する
・覚った人は、快楽を求めての行為はしない
・聖なる正業も、先頭に正見があり、正精進と正念によって成り立つ
・邪命と正命について
・生き方についての内容、また生計や職業についての内容
・邪命の五つ
➊詐欺/欺瞞:相手を欺いて奪うこと、偽善、見せかけ、カラクリすること、不当に利益を得ること【kuhanā】
➋甘言/虚談:言葉巧みに騙すこと、陥れること、その気にさせること、褒め殺し(煽て)【lapanā】
➌仄めかし/示相:占いや暗示で他人を操ること、サインを出す【nemitti-katā】
❹嚇し/騙し:不安や恐怖に付け入る、抑圧すること、貶すこと、貶めること、妨害すること【nippesi-katā】
❺利益の貪り求め:相手の儲け話に見せかけ自分が儲ける、利益によって利益を追求する【lābhena lābhaṁ nijigīsanatā】
※参考サイト
https://ancient-buddhist-texts.net/English-Texts/Great-Chronicles/48-02.htm#toc8
・正命は邪命の生き方をやめること
・在家には、正命として良くない仕事を項目として教えている
・動物の売買、屠殺、毒の製造販売、武器の製造販売、酒や麻薬の製造販売
・「聖なる正命」とは、どんなものか
・邪命の遠離、別離、隔離、離れ
・生き続けたいという衝動が消えていく
・自己観察により生きることは苦のみとわかっている
・生きることには何もないとわかっている
・生きる意味がない=自殺するということではない
・生きたい死にたいという衝動が消えている
・輪廻に対する愛着を捨てて解脱しなくてはいけないと修行を続ける
・有学と有学について
・ここまでの話のまとめ
・正見が先行し、(瞑想実践していると)正見があるば正思惟が生じ、正思惟があれば正語が生じ、正語があれば正業が生じ、正業があれば正命が生じ、正命があれば正精進が生じ、正精進があれば正念が生じ、正念があれば正定が生じ、正定がある者に正智(正慧)が生じ、正智あるものに正解脱が生じる
・有学の実践者とは、八正道の実践する預流道から不還果までを指す
・正智と正解脱を備えたものが阿羅漢となる
・無学とは阿羅漢のこと
・八正道の実践により、不善法が壊滅し、善法が修習の成就に至る
・八正道の実践により、人格の向上が完成されていく
以上です。
今回のテキスト「八正道大全」は、あと一回で終わると思いますが、次回日程は未定です。ちょっと先の10月になると思います。時間があきますが、よければ次回の読書会にご参加ください。
文章:MA




前回の報告

コメント