レポート公開|3月23日(日)関西ダンマサークル「読書会」※ハイブリッド型

3/23(日)関西ダンマサークル「読書会」のレポートです。今回は神通についての内容でしたが、勉強会にご参加いただき、ありがとうございました。今回の内容について個人の要約と感想レポートです。参考になれば幸いです。何かご意見やご感想などれば、気軽にご返信ください。よろしくお願いいたします。

★次回は4月19日(土)13時からです。残り三つの神通の解説と王様の帰依と懺悔「沙門果経」の最終回になるかと思います。

▼3/23(日)関西ダンマサークル「読書会」レポート
・参加者15名
・最初に参加者で慈悲の瞑想を行いました。
・今回のテキスト「沙門果経」仏道を歩む人は瞬時に幸福になる(サンガ新社、4,290円)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4910770917/jtheravada-22/


・禅定という特別な集中ある精神状態において、使える心(認識機能)の特殊能力が神通と言われる
・神通の説明では、物質の働き(法則)と心の働きがあり、心が物質の管理者であり、維持していることを教える
・仏教は神通を得るための教えではないが、心を育てることで得られる能力として説明されている
・禅定(集中力)により得られる神通という能力を得るために、経典には下記の条件がある
・「心が、安定し、清浄となり、純白となり、汚れなく、付随煩悩を離れ、柔軟になり、行動に適し、確固不動のものになると」という条件
・普通、一般的には、認識は肉体に依存して機能している
・肉体に依存した認識では、物質のことしか理解できない
・肉体に依存することを一時的にでもやめること、これは心の認識次元を超えること(禅定)
・肉体依存の認識を超えるためには、思考や妄想(感情)を止め認識する必要がある
・五蓋を一時停止させ、第四禅定まで達し心をパワーアップさせる
・そして地水火風という四大元素(エレメント/働き)を認識する
・次に四神足という四つの心の力によって、物質を操ることができる
・①意欲(やる気)、②認識の強化、③精進の強化、④観察能力(智慧)によって神通を使える

・地とは、重さ、硬さという働き
・水とは、引き付ける、とどめるという働き
・火とは、熱、動く、変化という働き
・風とは、引き離す、流動という働き
・地水火風というのは、物質ではなく働き、波動であり波
・神通という能力は、禅定で作ったパワーにより直接的に地水火風に干渉し再構成する
・神通は心の法則からしても成り立つ能力である
・現代の科学知識では理解不可能
・神通は一般人に見せてはいけない

・神足(iddhi-vidha)
・肉体の構成要素である地水火風を操る
・肉体のコピーを作れる、ひとつでも多数でも
・姿を現したり隠したりできる
・壁をすり抜けたり、山を越えたり、空中に浮いたり、空中を飛んだりできる
・地面にもぐったり、水面の上を歩いたり、太陽や月に触れたりできる
・梵天界まで行き行動できる
・まるでイリュージョンのようです、まさか信じられる話ではありません
・知識で理解できるものではないということ

・天耳(dibba-sota)
・遠くのもの、近くのもの、聞きたい人や神々の声を聴ける
・聞こえる範囲というリミットがなくなる
・肉体の感覚器官である細胞(神経細胞や有毛細胞)を使って聞くことではない
・認識機能にある聴覚(聞く)という働きを使い直接聞く

・他心(ceto-pariya)
・心の波動と強弱を知る
・他人や生命の心の状態を知ることができる
・解脱した心か解脱していない心かも知ることができる
・他人の思考や概念を読むことではない、それはわからない
・思考や概念には、それぞれの解釈が混じる
・心の周波数や強弱を知ること
・心はひとつのエネルギーフィールドなので、波動として直接的に相手の心の状態を感知することができる
・当てっこではないので、当たり外れがない
・心の基本的な働き、土台や深層を読むことができる
・例「これは貪りの振動だ」と知ることができる
・16種類の状態がある

・お釈迦様も神通を使って説法をしたが失敗した経験がある(ウルヴェーラの神変)
・手品を相手に見せて驚かせても、相手は仏教を理解しない
・イリュージョンに惹かれるような人には、そもそも仏教を理解できない
・理性がある相手に直接、真理を語った方が良い
・お釈迦様の本当の能力とは、人に真理を説明する能力である
・真理を語る能力は、どの神通よりも優れた特殊能力である
・「すべての神通力よりも法の力(説法して人を解脱に導くこと)は偉大なり」
・Ādesanā pāṭihāriya
以上です。

単純に神通の話だけ聞くと、とても信じらない内容であり、仏教も他の新興宗教と同じ扱いを受けてしまう可能性がある。しかし、心を知り尽くしたお釈迦様は心にある能力をあますところなく説明された。大事なポイントは、物質には物質の法則があり、心には心の法則があること、そして心が物質を維持管理りしていること。心を清らかにすることで、心がパワフルになること。心を育てることの重要性を説かれた。

レポート作成:MA
撮影:LL

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